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見て来ました! 満り久保遺跡 [旧石器]

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 前の記事で紹介されていますが、佐久穂町満り久保遺跡の現地説明会
に行ってきました。残念ながら雨でしたが・・・
 黒曜石の現産地である麦草峠。その付近から流れ出る大石川が千曲川
と合流する付近で、まさにふたつの川が見下ろせる位置にありました。

 1500点ほどの黒曜石製石器が出ていますが、二次堆積のものが
多いそうです。出土している黒曜石は、やはり麦草峠・冷山産のものが
多いように感じました。

 あいにくの雨にもかかわらず、地元の方が多く見えていたようで、場
所の重要性を感じてもらえたのではないでしょうか。

by A.E.G

満り久保(まりくぼ)遺跡 現地説明会 [旧石器]

現在、南佐久郡佐久穂町の満り久保(まりくぼ)遺跡が発掘されています。

削片系の細石刃石核、尖頭器十数点など黒曜石石器が出土しています。
ここは、麦草峠から流れ出る大石川が千曲川へと合流する地点で、黒曜石搬出の際には分岐点にあたった場所と考えられます。

黒曜石製石器は1500点ほど、現地説明会が下記のとおり実施されるのでご案内いたします。

■日時:11月14日(土)午前10時30分から午後2時30分まで
 雨天の場合は現場で遺物見学のみ。
■場所:南佐久郡佐久穂町畑 千ヶ日向総合グラウンドのゲート前
■問合せ:長野県埋蔵文化財センター 026-293-5926

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=36.131497,138.464212&spn=0.025857,0.044804&z=14

馬場平での石槍の発掘 [旧石器]

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日本で初めて旧石器が発見された岩宿遺跡での発見から4年後の昭和28年、長野県川上村馬場平遺跡のローム層にメスが入れられた。

尖頭器(石槍)が旧石器時代の所産であることを確認するための発掘である。
予想通り、赤土(ローム層)の中からは石槍が発見され、そのことが証明された。

右から由井茂也、岩崎卓也、麻生優、吉崎昌一、芹沢長介、高橋護、戸沢充則、そうそうたる顔ぶれが集まり、発掘が行なわれた。

当時、芹沢長介の信条は、「槍ひとすじに」であったという。

矢出川の細石器 [旧石器]

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日本で初めて細石器文化が確認されたのは、1953年野辺山高原の矢出川遺跡だった。
佐久考古学会会長も務めた由井茂也さんと、旧石器研究のフロンテァ芹沢長介さんらが、吹雪の中で細石器を確認したことによる。

細石器は、カミソリの刃のような細石刃と、それを剥がす母体となる細石刃石核をさす。
写真の矢出川遺跡の細石刃石核は、矢出川型とも野辺山型ともいわれ、17000年前のもの。

矢出川で最初に確認された細石刃の遺跡は、50年を過ぎたいま、北海道から鹿児島までその存在が確認され、2000ヶ所に達している。
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